大学受験の偏差値と志望校の選択

大学を受験する際には様々な「選択」が求められます。
文系か、理系か、どの大学を目指そうか、学部学科はどうすべきか。
大学受験の前までに、自分の好きな方向性や適正を見つけ、それにあった学部や学科を選択することに現実では難しい側面があると考えられるのではないでしょうか。
人生経験も多くはない高校生に大学の学部や学科、さらにはコースを絞って受験をするという事は現状では無理がないとはいえないようです。
肝心の「選択」の中身の説明がなされないまま、ただ単に目標とする大学の合格水準まで偏差値を上げることだけに力が注がれる、個人の偏差値に合わせて大学や学部学科を選択するという現象が起きているのです。
学部での教育内容や大学の知名度、就職実績などもありますが、つまり、一番重視するのは偏差値となっています。
偏差値から見るとこの大学に入れるとか、いわゆる難関大学に合格したということで能力や適正を無視した「選択」がされています。
大手の進学塾等では、毎年、各大学の偏差値ランキングを出しており、それが受験生の志望校選びの基準となっています。
受験生としては志望校を選ぶポイントは何であるか、志望動機を確認してみることも必要なのかも知れません。

2006年8月11日付の読売新聞社説「私立大学乱立」によれば、志願者は「難関校」へ集中する一方で、地方の中小規模の新興大学の経営悪化が目立ち、生き残りには、大学の個性のアピール、教育内容の充実、就職支援などによって「ブランド力」を身につける以外にないと書かれています。
今後も、偏差値の高い難関大学や中堅大学を抜かせば、大学受験は買い手市場が続くと見られます。
大学受験では、偏差値ランクの高い難関大学に人気が集中する一方で、少子化の影響により定員割れを起こす私立大学も出てきました。
事実、難関大学とされる全大学の5%に、受験者全体の45%の出願が集中しています。
大学側は、教育内容をより一層充実させる努力を、そして受験生は、数ある大学から自分の目的に合った大学を見極める力が求められています。
ともすれば大学のレジャーランド化が揶揄されている中、大学は最高学府としての伝統・品格のあり方と、教育研究のあり方をいかにして発展させるかが問われているのではないでしょうか。

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