大学全人時代と意義ある学生生活
現在の日本は、大学全人時代に突入しています。
文部科学相の諮問機関である中央教育審議会は、大学・短大の進学希望者数と、大学の合格者総数が2007年度に同じになる可能性を示唆していますが、入学希望者数が入学定員を下回る「大学全入時代」を迎えると言われています。
現実では少子化のなどの影響もあり、既に2000年頃から入る大学を選ばなければ誰でも入学できる状況になっていますが、受験生は数ある大学から自分の目的に合った大学を見極める力が大切になってきます。
その一方で、大学入学試験制度の多様化や、高校や予備校・塾などによる受験勉強対策、それに進学指導体制を確立することが強化され、大学と高校の勉強のカリキュラムに大きな歪みが生じています。
大学における教育や研究の内容のあり方について、あらためて考え直さなければならない時期にきているのかも知れません。
ここに日本の大学生の意識に対する興味深いアンケート結果があります。
「大学に入学した目的は?」という問いに対して、圧倒的に多かった回答は「みんなが行くから」というものです。
現在の教育環境は、自分の為というよりも、社会の為、社会に役立つ人間作りという点を重視しているようですが、自発的・内発的に行動できる人材を育てることも、より積極的な取り組みが求められているのかも知れません。
学生自身も「学ぶ」意味をしっかりと考え、自分自身が育つところが大学であるいうことを認識することがとても大切です。
大学生活を生かすことによって、人生が大きく左右されることもありえます。
「学び」を通して、どんなことが出来るか、何をやるべきなのか、そしてどう生きていくか、が重要なのです。
少子化が浮きぼりとなり、大学も生き残りをかけて様々な取り組みを行っています。
大学も最高学府としての伝統・品格のあり方と、教育研究のあり方をいかにして発展させるかが問われていると言えそうです。